今回の記事では、女性向け保険の保障内容や通常の保険との違いなどについて解説します。 女性向け保険へ入るべき理由や保険選びのポイントなども解説しますので、保険への加入を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。 記事の最後ではライフステージ別に、入るべき保険の種類を紹介します。 必要な理由や今後の人生で起こり得る事態なども交えて紹介しているため、保険への理解を深められますよ。
女性向け保険とはどんな保険?
女性向け保険とは、女性がかかりやすい疾病に対し、通常の保険よりも手厚い保障が受けられる保険です。 女性特有の疾病で入院・手術を受けた場合、通常の保険よりも上乗せされた給付額を受け取れます。 もちろん、性別とは関係のない病気やケガによる入院・手術を受けた場合も、通常の保険と同様に保証されるので安心です。 <女性がかかりやすい病気について> ・子宮筋腫 ・子宮頸がん ・卵巣がん ・乳がん ・妊娠や分娩などにおける合併症 ・卵巣機能障害 上記はあくまでも一例ですが、女性がかかりやすい疾病が保険で幅広くカバーされています。
女性向け保険に入るべき理由
女性向け保険は万が一の事態に備えるためにも入っておくべき保険です。 <入るべき理由> ・加齢とともに女性特有の病気へのリスクが高くなる ・通常の保険と女性特有の疾病に対する手厚い保障で経済的なリスクを軽減 ・将来的に妊娠、出産を控えている 妊娠・出産は病気ではありあませんが、一部の女性向け保険では異常分娩(帝王切開や子宮外妊娠など)に対する保障があります。 厚生労働省が発表した2017年度のデータによれば、日本人の約4人に1人は帝王切開による出産を経験しています。 そのため、女性向け保険に加入しておくことで、将来的な不安を軽減できるでしょう。
女性向け保険を選ぶうえでのポイントを押さえよう
女性向け保険を選ぶうえで、押さえておきたいポイントを3つ解説します。 <押さえておきたいポイント3つ> ・今後のライフステージを考える ・自分に必要な保障がなにかを考える ・保障額がどのくらい必要なのかを考える
いつまで必要?今後のライフステージを考える
女性向け保険を選ぶ際は、今後のライフステージについても考えることが大切です。 一口に女性向け保険といっても保険会社ごとにいくつもの種類があり、保障内容や保険金額も異なります。 今後の人生の在り方を考えて、将来の自分に必要だと思う保険選びをしましょう。 <ライフステージの例> ・就職や結婚 ・お子さまの誕生 ・住宅の購入 ・お子さまの独立 ・仕事の退職 例えば、お子さまが誕生した場合、養育費や教育費などが必要になります。 従来の保険料で経済的な負担が大きいと感じれば、保険の内容(保険料の減額など)を見直すことも大切です。
自分に必要な保障がなにかを考える
自分に必要な保障がなにかを考えて、万が一に備えられる保険を選びましょう。 女性向け保険は特定の疾病に対する保障が手厚い保険なので、保障範囲は自分で決める必要があります。 また、対象の疾病であったとしても、選択する保険によって保障される費用の範囲などの詳細が異なる場合がありますので、注意しましょう。 例えば、乳がん治療の場合、入院費と治療費を保障する保険や、乳房の再建手術まで保障される保険があります。
保障額がどのくらい必要なのかを考える
保障額がどのくらい必要なのかを考えて保険選びを行い、将来に備えることも重要です。 保障額について考えるときには、以下のポイントを押さえておきましょう。 <保障額に関するポイント> ・支払いの限度日数 ・入院給付金の日額 ・手術給付金の額 ・特定疾病の給付額 女性向け保険には性別が関係ない疾病(一般的な病気)と、女性特有の疾病で給付される保障の2つがあります。 保険商品によって保障額が異なるので、自分の経済状況やライフステージに合わせて選択しましょう。 保険商品によっては、給付回数や入院中の支払限度日数などが決まっているものもあります。 給付される金額に関わってくる部分なので、契約前に確認しておくと安心です。
ライフステージ別でみる女性が入るべき保険
ここからはライフステージ別に、女性が入るべき保険をご紹介します。
独身女性の場合
独身女性の場合、女性向けの医療保険や就業不能保険、がん保険などへの加入をおすすめします。
保険の種類 | 必要な理由 |
女性向けの医療保険 | ・女性特有の疾病にかかったとしても入院や手術費などを手厚く保障してくれる
・年齢を重ねるごとに罹患のリスクが高まっても安心 |
就業不能保険 | ・病気やケガで長期間の入院があっても収入を保険でまかなえる |
がん保険 | ・がんは年齢を重ねるごとに罹患率が高くなるが、若い人でも発症する可能性がある
・がん治療は長期にわたる可能性もあり、早いうちから備えておく |
独身女性が病気やケガで長期間の入院が必要となった場合、一時的に収入がなくなってしまいます。 貯蓄を切り崩しながら行う治療は退院後の生活に負担をかけてしまう恐れがあるため、早いうちから保険に加入しておきましょう。
既婚女性の場合
既婚女性の場合、子どもがいるかいないかで加入すべき保険の種類が異なります。
子どもがいない女性
子どもがいない女性は、女性向けの医療保険とがん保険への加入を検討しましょう。
保険の種類 | 必要な理由 |
女性向けの医療保険 | ・女性特有の疾病にかかり手術や入院が必要となっても、パートナーに負担をかけない
・入院、手術、通院費まで保障してくれる保険であれば、万が一のときでも生活に支障がかかりにくい |
がん保険 | ・パートナーとの将来も考えて、貯蓄型のがん保険に加入しておくと資産形成もできる |
子どもがいない女性の場合、養育費や教育費、子どもの将来に向けたお金などの心配がありません。 そのため、独身時代とあまり変わらない保障内容でも、パートナーへ負担はかかりにくいでしょう。 もし、入院や死亡などでパートナー1人では生活が苦しくなるといった場合は、死亡保険や就業不能保険などへの加入を検討してみてください。
子どもがいる女性
子どもがいる女性は学資保険や死亡保険への加入もおすすめです。
保険の種類 | 必要な理由 |
女性向けの医療保険 | ・子どもがいる場合、養育費や教育費を圧迫しないよう、手厚い保険(手術・入院・通院までカバー)に加入しておくと安心 |
学資保険 | ・子どもの将来に向けた教育資金を貯蓄できる
・親が亡くなった場合は保険料が免除されて保障だけが継続されるので、万が一の事態に備えられる |
死亡保険 | ・自分が亡くなったとき、パートナーや子どもにかかる葬儀費用・整理費用などの負担を軽減できる |
がん保険 | ・長期的な治療が必要になっても、子ども用の貯金を圧迫しない |
子どものいる家庭の場合、子どもの将来に向けた費用を考慮したうえで保険に加入することが大切です。 また、保険内容の見直し時期についても検討しておく必要があります。 例えば、教育費のピークは子どもが高校・大学を卒業するまでです。 それまでは保険料を抑えつつ、教育資金などの貯蓄も進めなければなりません。 子どもの独立後は、養育のために加入しておいた死亡保険は不要になりますので、保険料の減額や契約解除など、保険の見直しを検討しましょう。
まとめ
女性向け保険は性別に関係のない疾病と女性特有の疾病までカバーしている保険です。 保障が手厚いため、将来的な病気のリスクを感じている人にとっては安心感の強い保険商品といえるでしょう。 ただし、保障範囲は商品によって異なるほか、適用条件や保障額なども違います。 毎月支払う保険料とのバランスも考えながら、自分に合う保険を選択することが大切です。 また、ライフステージによっても選び方は変わってくるので、「ライフステージ別でみる女性が入るべき保険」を参考に、保険選びを進めてみてください。