私たちにとって身近な病気である「がん」は、年を重ねるごとに罹患リスクも高まります。
万が一がんになった場合に役立つのが、がん治療にかかる費用をサポートできるがん保険です。
今回は、がん保険の必要性が高い人の特徴やメリットを紹介します。
まずはがん保険についておさらいしよう
がん保険は、がんにかかった場合に備える保険です。
がん診断給付金としてまとまった額を受け取れたり、治療費や入院費などの給付金があったりするため、がん治療にかかる費用を支給してもらえます。
がんに対してはさまざまな給付金を受け取れますが、原則としてがん以外の病気には利用できません。
がんは、罹患されたご本人の精神的・肉体的・経済的負担はもちろんですが、実は周りの家族にも
負担がかかり、家族は第2の患者とも言われています。そうならない為にもこの機会に一緒に考えてみませんか?
がん保険が必要な理由とメリット
がん保険が必要な理由と加入するメリットは、以下の3つです。
1.万が一の事態に備える
2.長引く治療費の負担を軽減できる
3.がんに罹患した際の給付金が手厚い
メリットの内容について見ていきましょう。
1.万が一の事態に備える
がんは2人に1人がかかる病気といわれています。
国立がん研究センターによる2018年のデータでは、がんと診断される確率は男性が65.0%、女性は50.2%でした。
年齢が上がるにつれて、がんにかかる確率も上がります。
また、日本人の死因1位は悪性新生物(がん)です。
がんは身近で、誰もがかかりうる病気だといえるでしょう。
さらに、身内にがんに罹患した人がいれば、周囲にがんになった人が誰もいない人よりも、罹患する確率は高まります。
長期治療になった場合はその分治療費もかかり、収入の減少も考えられるので、万が一の事態への備えが必要です。
2.長引く治療費の負担を軽減できる
がんや病気、けがなどで働けない場合、傷病手当金がもらえます。
傷病手当金とは勤務先から給与の3分の2を、最長1年6ヶ月受け取れる制度のことです。
制度を利用できるとはいえ、生活には家族の生活費や固定費などがかかります。
がん保険には、まとまった金額が受け取れる「診断給付金」があります。
治療費だけでなく生活費などにも活用できるので、働けない期間の収入の補助にもなるでしょう。
また、個人事業主やフリーランスの場合は、傷病手当金がもらえません。
働けない期間は収入がゼロになってしまい、生活を維持するためにも長引く治療費の負担を軽減するためにもがん保険の備えが必要です。
3.がんに罹患した際の給付金が手厚い
がんに罹患した場合、給付金の手厚さはメリットです。
主な給付金の種類を4つご紹介します。
がん診断給付金 | がんと診断されたときにもらえる給付金。 |
入院給付金 | がんのために入院が必要なときにもらえる給付金。 |
通院給付金 | 通院した際に受け取れる給付金。
日額5,000円〜10,000円が多い。 |
手術給付金 | がんで手術をしたときにもらえる給付金。
商品によって、倍率タイプと一律給付タイプがある。 |
■がん診断給付金
がんと診断されたときにもらえる給付金で、50万〜300万円のまとまった金額を受け取れます。
商品によっては最初の診断に限るものと、再発や転移で診断されるたび(回数無制限だが、2年に1回を限度が一般的)にもらえるものがあります。
■入院給付金
医療保険の入院給付金は、日数が制限されていることが一般的です。
しかし、がん保険は日数に制限がなく、何度入院してももらえます。
■通院給付金
入院前や退院後の通院に対しての給付金です。
近年では、通院をメインとした治療も増えたので、入院をともなわない通院でも受け取れる商品があります。
■手術給付金
種類に応じて「入院給付金日額の10倍・20倍・40倍」とする倍率タイプと、「一律○○万円」と金額が決められているタイプがあります。
回数に限らず無制限で受け取れることが一般的です。
がん保険の必要性が高い人の特徴
がん保険に加入する必要性が高い人は、下記のような人です。
1.がんによる経済的不安が大きい人
2.傷病手当金が受け取れない人
3.先進医療での治療を望んでいる人
理由を詳しく解説していきます。
1.がんによる経済的不安が大きい人
がん治療は治療費だけでなく、通院費や交通費などさまざまな費用がかかります。
また、治療が長期におよぶ場合もあり、治療費の負担は大きいものです。
同時に収入も減るため、十分な貯蓄がない場合は経済的な不安が大きくなります。
がん治療により心の負担だけでなく、経済的な負担がかかるのは避けたいものです。
がん保険で給付金を受け取れれば、経済的負担も減らせます。
がん治療によって経済的に不安な人は、加入を検討してみましょう。
2.傷病手当金が受け取れない人
先述したとおり、個人事業主やフリーランスの方は傷病手当金がありません。
万が一働けなくなった場合、収入がなくなってしまいます。
がん保険の給付金は、治療費だけでなく生活費にも使えます。
傷病手当金がない人は、収入の補助のためにもがん保険への加入がおすすめです。
3.先進医療での治療を望んでいる人
厚生労働省が定める最新の治療である先進医療を受ける場合、治療費は原則全額自己負担です。
ただし、治療費が高額になってしまうため、特約で先進医療給付金を付けておくと、実際にかかった治療費が病院へ直接支払われるので安心です。
この先進医療給付金は、実際に技術料にかかった費用が対象で通算で500万〜2,000万円が上限です。
先進医療の場合は最新の薬や医療機器を用いることで、治療費が高額になることが多くあります。
先進医療の治療を望む人は、がん保険への加入を検討してみましょう。
まとめ
今回は、がん保険に加入する必要性についてお伝えしました。
がん保険は万が一に備え、治療費や収入のない期間の生活費など、経済的な不安の支えになります。
がんは身近な病気とはいえ、全員が必ず罹患するものではありません。
保険はあくまでリスクに備えるものです。
がんに対して不安がある人は万が一に備え、がん保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
最近では、医学の進歩により、万が一がんがみつかったとしても早期のがんは完治する可能性が
高くなっています。早期発見‼早期治療が大切です‼まずは、毎年検診を受けましょう☆